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Satoshi(CV:Rica Matsumoto) - Mezase Pokémon Master -with my friends- / THE FIRST TAKE - YouTube

松本梨香さんの「めざポケ」の歌声の素晴らしさを形容する時、「昔と全然変わらない」という言われ方をする事が多いけど、そう感じる人にはオリジナルの「めざせポケモンマスター」を聞いてほしい。


【公式】アニメ「ポケットモンスター」第1話「ポケモン!きみにきめた!」(アニポケセレクション) - YouTube

アニポケの放送が始まった1997年当時、キャラクターボイスを務める声優さんが主題歌やキャラソンを歌うのはトレンドだったのだと思う。今でこそ歌は声優さんの売りの一つだけど、梨香さんがこの道を切り開いた大きな存在の一人、ということは間違いないでしょう。
ポケモンが世界的にヒットし、「めざポケ」がこれほど長く、26年も歌い継がれる主題歌になるとは誰も想像していなかったはず。

 

梨香さんのパワフルな歌声の理由は「サトシを演じ続けてきたこと」「めざポケを歌い続けてきたこと」と推測するのは簡単だけど、個人的にはもう一つ、他の声優やアーティストが経験していないこととして「子どもたちの前でサトシとして歌い続けてきたこと」がとても大きいんじゃないかと思うのです。しかもその「子どもたち」は1997年の子どもも、2023年の子どもも、みんな含まれるのでとにかく母数が多い。
「めざポケ」を生で聞いて喜ぶ子どもたちの反応を、梨香さんは26年間ダイレクトに受け止められる場所にいたわけです。

THE FIRST TAKEの「めざポケ」を聞いて、梨香さんの歌声が「昔と全然変わらない」なんてとんでもない。子どもたちの声援を受け、1997年から「世界一のポケモンマスターになるんだ」とひたすら前を見て走り続けてきたサトシの歌声が、2023年になって同じなわけがない。間違いなく「今」が頂点でしょう。

 

だからこそ、THE FIRST TAKEの「めざポケ」を聞くと目頭が熱くなってしまうのです。26年間聞いてきた中で最高の「めざせポケモンマスター」を、最終回を迎えるこのタイミングで聞けるなんて、贅沢すぎて嬉しくて寂しくて幸せで、何度聞いても情緒がぐしゃぐしゃになってしまう。

 

そして、私は同じくらいオリジナルの「めざポケ」と第1話「ポケモン!きみにきめた!」が好きです。まだポケモントレーナーとしても「サトシ」としても初々しさを感じるこの時の梨香さんの声がすごく好き。

私の人生においてサトシほど長く深い付き合いをしてきた友だちはいないので、毎週テレビをつければ当たり前のようにいた彼に会えなくなるのは本当に辛い。

だから、寂しくなったらまた無印第1話と最終回を見ようと思う。「めざせポケモンマスター」と「めざせポケモンマスター -with my friends-」を聞こうと思う。何度も見て聞いて、彼の足跡を思い出そうと思う。

アニメ「ポケットモンスター」は、何者でもない少年サトシが、ポケモンマスターになるまでの物語だから……。