ひとりごと

思ったこと考えたことあれこれ。

2020.12.31

 

台風ジェネレーション」の大野さんのソロを聞いたとき、私は猛烈に実感してしまった。

これは、限りなく「失恋」に近い感情だと。

 

いい歳の大人が国民的アイドルに向かって「失恋」なんて言葉を使うのは痛々しいにも程がある、と私も思う。

だけど、嵐は不思議とファンとの相思相愛が成り立ってしまうようなグループだった。

そして、本当に心から愛されていたのは、私の方だった。

 

9月、初めて行ったFREESTYLEでたくさんの作品を見て、大野さんが創作のためにかけてきた時間と熱意を感じた。

絵のことは良く分からないけど、画材一つにしても、いろいろ試して使い方を自分のものにしてからでないと描けない、そんな作品ばかりだったと思う。

 

それからの4ヶ月、どうしたら感謝の思いが伝えられるだろうとずっと考えていた。

作品集のインタビューやVoyageのOHNO's Diaryと、彼の生の声を見聞きする度に、その思いは強くなった。

 

別に私の思いなんて本人には必要ないだろうけど、ここまでファンのために尽くしてきた彼に、何ができるんだろうと結構本気で悩んでいた。

でも、私のたった4ヶ月の浅はかな考えでは太刀打ちできそうな案が見つからないまま、12月31日を迎えてしまった。

 

節目の挨拶ではいつも涙を見せていた大野さんは、活動休止前の最終日、ファンに涙を見せなかった。

歌もダンスも完璧に仕上げてきて、あまりの完成度の高さに私は泣いた。

二度と歌って踊る姿を見れないかもしれない。

大野さん自身がそれをよく分かっていたのだと思う。

ファン思いで完璧主義な、最高のアイドルだった。

 

私のファン歴は社会人歴と同じなので、ある意味人生で一番変化の大きい数年を嵐とともに過ごしてきた。

はじめはそこまでヘビーなファンではなかったはずなのに、この2年は重くならざるを得なかった。

活動休止を迎えたら、もっと引きずるものだと思っていたけど、こんな湿っぽい文章を書きながらも、私の気持ちは案外落ち着いている。

12月31日に、全部を置いてきてしまった気がする。

 

だけど、もしかすると、大好きな存在との永遠の別れかもしれないので、やっぱりこれは「失恋」と呼ぶしかないらしい。

 

 

 

君に出逢った 君に恋した

この体の奥に ずっと

君と見つめていた 景色がいつでも

流れている