5/17 ARASHI Anniversary Tour 5×20 @札幌ドーム
人生初の遠征で札幌ドームに行ってきました。
レポと言うよりは雑感です。
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休止の会見後初めて生で見る嵐は、みんなすっきりした顔をしていて、自分も気持ちが軽くなったような気がした。
コンサートで大野さんは「今年39になるけど、今が一番いいパフォーマンスができていると思うし、ファンのみんなのお陰で体型維持できてる今の自分がある」というような話をしていて、本当に真面目な人なんだなと改めて思った。
手を抜く方法も覚えたと言って大野さんは笑っていたけど、実際は「嵐」であり続けることに手を抜くなんてできないのだと思う。
5×20は「untitled」とふたつでひとつなのだと思っている。
どちらも嵐の過去を振り返り、未来を思い描いていくようなコンサートだけれど、かなり対照的な印象を受ける。
「タイトルをつけるのは観客」という意味を持たせ、客観的な視点で自らを省みようとした「untitled」と、“5”という数字に並々ならぬ意味付けをした5×20。
後付けのようではあるけれど、嵐の休止に向けての話し合いの期間を重ねて見ると、さらに重みが増すように感じる。
名前をつけることができなかった
「untitled」と、考える前から名前が決まっていた5×20。
今回2回目の5×20を見て、嵐は「寂しい」とか「切ない」とか、後向きな気持ちは全部「untiled」に置いてきてしまったんだなと思った。
5×20はただひたすら前向きで、悲しむ暇さえ与えてくれない。
「嵐を宝箱に閉じ込めたい」という翔さんの言葉を思い出す。
平成を代表するアイドルらしく、嵐の楽曲は「嫌なことも多いけど、希望を捨てずにやっていこう」みたいなニュアンスの曲が多い。
「終わりがあるから楽しめる」という諸行無常の生死観みたいな儚さがあって、その儚さが彼らをアイドルとして昇華させている。
5×20では懐かしい楽曲もたくさん披露してくれるけれど、今の嵐のために、過去の嵐が歌ってきたような歌詞ばかりで、本当に驚かされる。
特にアンコールのLove so sweet。
コンサートの立ち上げから当日までの舞台裏の映像をダイジェストで流してくれる。
しんみりする曲ではなく、嵐を代表するラブソングで「信じることがすべて」と言ってくれる優しさが素晴らしい。
嵐は本気で、2020年の最後まで打ち上げ花火を上げ続けるつもりだ。
その日までちゃんとやり遂げて、しっかり休んで、また次の打ち上げ花火を見せてくれる。
今回のコンサートは「嵐を好きでいて良かった」と思えたのと同時に、私達ファンがいくら好きだと言ったところで、嵐のメンバー5人の嵐への愛には到底敵わないと思い知ることができた。
大人になればなるほど、信用できない事が増えていくけど、嵐の言葉だけは信じられるのが不思議だ。
ファンとして、こんなに嬉しいことはない。
嵐にとっても元号が変わって初めてのコンサートだった。
「悲惨な時代」に生まれながらも愛とか希望を探そうとしたアイドルが、令和の時代にもきっと必要だし、嵐が見ている未来を、私も一緒に見てみたいと思う。
Harry Potter and the Forbidden Journey
2月の話になるけれど、10年ぶりにUSJに行ってきた。
目的はもちろん、The Wizarding World of Harry Potter。
ファンタビ2作目の公開からハリポタ熱が再燃し、今一番行きたかった場所。
がっかりしたくないのであまり期待しないようにしていたけど、そこには本物のホグズミードの光景が広がっていた。
ゆっくり町並みを楽しみたい気持ちを抑えながら、エクスプレスチケットを購入していたので時間ぴったりにHarry Potter and the Forbidden Journeyの入場口へ。
足元が見えないくらい薄暗いホグワーツ城に入ると、校長室や闇に対する防衛術の教室、グリフィンドールの談話室などを通り抜けて「必要の部屋」を目指す。
肖像画はもちろん動くし、セットは映画に忠実で、透明マントに隠れるハリー、ロン、ハーマイオニーの会話も楽しめる。
アトラクションの所要時間は5分と短いが、最新技術でメガネやゴーグルなしでリアルな魔法の世界を体験することができる。
乗客は空飛ぶ椅子で、箒に乗ったハリーを追いかけながらホグワーツを駆け抜ける。
ロンもクィディッチのユニフォームを着ているので、時系列としては6作目の「謎のプリンス」らしい。
とにかく感動するのは、空を飛んでいる感覚のリアルさ。
こどもの頃から何度も読み、想像し、映画を観て興奮したあの感覚を生で体感することができる。
途中でクィディッチの試合にも乱入し、スニッチを追いかけるシーンまで再現されている。
謎プリでは試合シーンのないマルフォイが出てくるのもめちゃくちゃ嬉しい。
最後、湖の上から見上げたホグワーツ城は壮観の眺めで、思わず涙が出てしまった。
またハリーと空を飛べるなら、何度でも行きたいと思ってしまう。
アトラクションのあと、オリバンダーの店に行った。
一度どんな流れなのか見れれば……と思って入ったが、いきなり1回目で杖の番人に魔力を見込まれ、指名されてしまった。
スタッフさんの話だと、杖を手に入れるために何度も並んでチャレンジする人も多いのだとか。
2回目、3回目の体験で当てられたなら、断ってしまったかもしれないが、初めての訪問でとなると、オタクとしては運命を感じざるを得ない。
しっかり4900円をお支払し、ブドウの木、ユニコーンの鬣の杖を購入した。
私が選んだのではなく、杖が私を選んだことは強調したい。
あの杖の番人、魔力よりオタク力を見出だす天才に違いない。
関東住みだけど、任天堂エリアができたら年パス購入を真面目に検討しようと思う。
青い鳥の行方
私はもともとアイドルに夢中になるという感覚を持っていない人間だったから、嵐を好きになった今でも、日本のアイドルの在り方には疑問がある。
特に熱愛報道のバッシングは本当にひどい。
人を好きになるという、人間として当たり前のことを批判して時には謝罪までさせる。
犯罪でもなんでもないのに、アイドルだと認められないなんて人権侵害でしかない。
嵐にも噂はあるけれど、私は彼らの言葉だけを信じるし、メンバーが幸せになれるなら何の問題もない。
それでも、名前が大きくなればなるほど心ない言葉は耳に入ってきてしまうだろうし、それで傷つくのも当然だ。
真実かどうかなんて関係ない。
大野さんのような人が20年嵐でいてくれたのは、紛れもなく他の4人のおかげだと思う。
大野さん自身が自由になるより、嵐でいたいと望んでくれたから。
大野さんも嵐が大好きで、だからこそ自らの手で嵐を壊してしまう怖さもあっただろうと思う。
最終的には大野さんが気持ちをメンバーに告白できて、それを大野さんの問題じゃなくて嵐の問題として考えてくれた5人の関係性が素晴らしい。
大野さんにとって世界で唯一、嵐のメンバーだけが自分をアイドルではなく、一人の人間として見てくれる存在だったのかもしれない。
嵐としての活動を休止したあと、大野さんは本当に自由になれるのだろうか。
日本にいたらマスコミに張り付かれて、少しも気が休まらないのではないか。
どうか携帯なんて持たずに、浮世離れした生活をしていてほしい。
大野さんの魅力は言葉では表しきれないけれど、簡潔に言ってしまえばギャップだと私は思う。
嵐を好きになる前、バラエティーに出てもちっとも喋らない彼をみて「どうして芸能界に入ったんだろう?」と素直に思った。
当時の自分の浅はかな感想は、ある意味真理だったのかもしれない。
完璧に美しいのに我のないパフォーマンスとか、優しいだけじゃなくてちょっと憂いを帯びた表情とか、挙げはじめたらきりがないけれど、とにかくアンビバレントな魅力が絶妙な均衡を保って形成されているのが、私にとっての大野智という存在だった。
だから、アイドルでありながら「自由になりたい」と願う大野さんの心情も、間違いなく彼の魅力の一部だ。
もっと大野さんらしくなるために、必要な決断だったのだと思う。
世間は、この奇跡のような存在を殺さないよう留意してほしい。
飛び立った青い鳥が、幸せの場所を自ら見つけられるように。
無題
嵐について。
2017年の嵐のコンサート「untitled」が本当に大好きで、東京ドームでみてからBlu-rayの発売が楽しみで堪らなかった。
untitledというアルバム&コンサート名が決定するのと、嵐が休止に向けての話し合いをはじめたのと、どちらが先だったのか私にはわからない。
けれど、きっと大野さんの相談を受けての「untitled」だったのではないかと思っている。
自分はいろんなものに興味のあるオタクだけど、基本的に何かを好きになる上で重要なのはストーリーとキャラクターだ。
好きな登場人物を演じる俳優さんや声優さんが良くて、後から本人を好きになることはあっても、その逆はほとんどなかった。
嵐を好きになったのも、「魔王」のDVDをみて表現者としての大野さんを好きになったのがきっかけだった。
芸能界に疎くてジャニーズに興味がなかった私が、大野さんの才能に魅せられ、嵐というグループごと好きになったのは自然な流れだった。
しかし同時に、違和感も感じていた。
それは作品を好きになることと、アイドルという生身の人間を好きになることのギャップだったんだなと、今なら思う。
アニメや映画なら、長寿作品のキャストが途中交代する可能性もあるけれど、製作陣の続けようという意志があれば続けることができる。
それがアイドルになると、どうしたって替えが効かない。
「嵐を好きになる」ということは、結果的にメンバーの人生を娯楽として消費することなってしまう。
彼らが嵐でいつづける事実そのものが作品なのだ。
そして悲しいくらい、嵐自身もそれを自覚している。
2017年当時、未来の嵐の在り方を模索する最中に選ばれた「untitled」という題。
その言葉自体に強い意味はないが、コンサートそのものは大曲「Song for you」を中心に、極めてメッセージ性の高い選曲で構成されている。
それこそ「Song for you」のニュアンスをタイトルにすることもできたはずだ。
しかし、嵐は最後を「未完」で飾り、あえてタイトルをつけられないセットリストにした。
「無題」でも作品になり得るのが嵐、というべきか。
以下、untitledをみた直後の自分のツイート。
またコンサートの話をしますが「untitled」というツアー名が本当に良い。あえてタイトルを付けない「無題」だから、受け取り方は人それぞれ。
— teppan (@ttteppam) 2017年12月2日
「これから」と「これまで」を強く意識したセットリスト。彼ら自身にもわからない不確実な未来への「約束」ではなく、刹那的でも確かな今現在の「決意」を見せてくれた。前者と後者はイコールの様で、全くイコールじゃない。
— teppan (@ttteppam) 2017年12月2日
額縁で切り取った断片的な今に、作品名は付けられなかった。何故なら作品は完成していないし、完成のさせようがないから。永遠に「未完」であり続けることが、彼らのスタイルそのものなんだなと。
— teppan (@ttteppam) 2017年12月2日
1月27日の会見では「誠意」という言葉をよく聞いた。
“未来への「約束」ではなく、今現在の「決意」を見せる”というuntitledで感じた姿勢は、あの時の嵐の「誠意」そのものだった。
誠意があるからこそ、大野さんは自分にもメンバーにもファンにも、嘘をつきたくなかったんだろう。
会見での嵐は完璧だった。
話し合ってきた時間の重みが、確かに感じられた。
私は嵐のファンであることを誇りに思うし、短いながらも好きでいて本当によかったと思う。
メンバーの心強い言葉と笑顔に、元気づけられるばかりだ。
だけど、それでもやっぱり、どうしようもなく辛い。
これは、生身の人間の人生を娯楽として楽しんできたことへの罰なんだと思う。
「嵐を宝箱に閉じこめたい」という翔さんの言葉は、優しくてエゴイスティックで残酷で美しい。
「終わり」があることを嫌でも突きつけられる。
そんな脆さと美しさの狭間で、嵐というアイドルはこれから、なお一層輝こうとしている。
「未完」のその先を、ずっとみたいと思ってきた。
でも今は、そのための一歩がとても怖い。
泣けも笑えもせず、立ち尽くしてしまう自分がいる。
同時にあの日、東京ドームで、はっきりと目をみて手を振り返してくれた大野さんの笑顔を、大野さんの誠意を、私は忘れることができない。
“Do you wanna ride!? ”の呼び掛けに応えられる準備を、少しずつでもはじめられますように。
好きなもの
小4の時に周りからだいぶ遅れてアニメを見はじめる。
漫画をほとんど読んでこなかったので、
初めて読む漫画として中学生の時に図書館で全巻借りる。
10巻の外交官殺人事件の見開き新一がかっこよすぎて、
以来今日までずっとコナン好き。
アニメも良いけど、剛昌先生のかわいいタッチには敵わないと思っている。
まじ快も好き。
最近は年一で鳥取にも行く。
◆アニポケ
自分は無印世代だが、妹弟がいたのでDP辺りまではなんとなく見ていた。
XY&Zのシリアス展開が話題になっていたのでちょっとした興味で見てみたら、
アニメーションの進化が著しくて感動し、真面目に視聴しはじめる。
「キミにきめた!」は映画館で5回観賞。
サン&ムーンは良質な教育アニメだと思っており、
過去シリーズの中でも一番好き。
◆ムーラン
部活を引退し受験前の中学生時代、
ディズニーアニメを見まくるキャンペーン中に、
思春期の心に一番刺さった作品。
「何者になりたいかわからない」ムーランの姿が、
当時の自分に重なってみえた。
「リフレクション」のアニメーションが大好き。
映画館でみてぼろ泣きする。
マーベル作品をディズニーでやる意味がきちんと具現化された作品。
「家族の死」という重いテーマを、
魔法ではなく科学の力とそれを使う人間の優しさで
主人公に乗り越えさせようとした製作陣に拍手したい。
何度読んでもめちゃくちゃに面白い。
何を持って生まれたかではなく、何を選択するか?
という考え方は、そのまま自分の人生の指針となっている。
登場人物ではスネイプ先生とマルフォイ一家推し。
愚かでしょうもない人たちだけど、
世の中の流れに流されまくる姿は惨めでちょっと愛おしくもある。
ハリポタ関係の目標は、UFJに行くことと、
「呪いの子」の舞台を観に行くこと。
これまた中学生の時に映画版を見て嵌った作品。
そして間違いなく、人生で一番見ている映画。
当時はミュージカルの知識もなく、
初見で「こいつらずっと歌ってるな」と笑っていたけれど、
気付けばALWの音楽に陥落していた。
2011年に行ったロンドン旅行でJOJのPOTOとラミンのLND、
さらに25周年記念公演も観劇。
以来、自分の中の舞台芸術観が変わってしまった。
人生のターニングポイントとも言える。
◆嵐
絶対に嵌らないと思っていたジャニーズに、
大人になってから嵌ってしまう。
大野さん推し。
メンバー5人の人生そのものが作品という、
重すぎる魅力に目が離せない。
◆黒ねこサンゴロウ
人生のバイブル。
子どもの頃は本が好きで、作家になりたいと思っていたけれど、
この本の中に自分が書きたかったような世界が完全にでき上がっていて、
作家にならなくていいや、と子どもながらに納得してしまった作品。
サンゴロウの背中は一生追いかけて生きていきたい。